テクニカルエンジニア(データベース) 合格体験記

テクニカルエンジニア(データベース) 合格証書

1度目の受験では不合格・・・

 1度目の受験は平成18年度の春試験でした。きっかけとしては、「IT技術者たる者、データベースの知識は必須だ」と考えたことです。また、テクニカルエンジニアの他の試験と比べると、専門性が低く、とっつきやすかったというのも理由として挙げられます。
 ただ、勉強が足りなかったことと、ヤマをかけた問題が全く出題されなかったこともあり、午後Ⅱで落ちました。その時の午後Ⅱの得点は、約550点・・・。
 「もう少し勉強すれば、来年は合格できる」という確信を得て、19年度試験を受験、無事合格しました。

 ちなみに、2度目の受験会場はアプリケーションエンジニアに合格した時と同じ高校でした。会場までの経路、状態、近隣のコンビニの位置も把握していたため、余裕をもって向かうことができました。受験する科目が高度になるに連れて、受験会場は少なくなり、固定化します。なるべく早く申し込みをすることで、自宅に近い会場になる傾向もありますので、早期の申し込みをお勧めします。受験料はカード払いも可能ですので、クレジットカードのポイントを貯めたい方にはお勧めです。
 ちなみに、受験票は以下のような封書で送られてきます。

受験票(封筒)
封筒(表) 封筒(裏)

受験票(本体) 【クリックすると、別ウィンドウで拡大します】
受験票(表) 受験票(裏)

試験当日の座席表
座席票
 色々なところで注意はされていますが、受験票の写真は早めに用意して貼っておくようにしましょう。


使用したテキスト

3週間完全マスター テクニカルエンジニア(データベース)2006年版  山田 照吉 (著) 日経BP社
 何科目かで使用している「3週間シリーズ」ですが、今回も基本の確認のために買ってしまいました。この本の厚みは持っているだけで非常に安心感を与えてくれるのですが、中身も見やすく、解説も丁寧です。
 勉強の継続が苦手な方は、こういうタイプの「1日これだけでOK」という課題のこなし方で、実力を付けていくのが近道でしょう。

情報処理教科書 テクニカルエンジニア〈データベース〉 2006年度版 松田 幹子(著)、三好 康之(著)、山下 真吾(著) 翔泳社
 他の科目同様、よくまとまってはいるのですが、データベースのテキストに関しては、若干内容が不足しているような印象を受けます。実務でデータベースを使いこなしている方が、知識整理や試験用の学習をするのに向いているような印象です。
 チャレンジ受験の方は、必ず他のテキストや問題集とセットで購入してください。


午後Ⅰ対策

午後Ⅰの出題は、以下のような基本的なパターンがあります。
出題カテゴリ出題パターン(例)
データベースの基礎理論第何正規形か?第●正規形である理由。
従属性の例。テーブル分割。
SQLDML、DDLの穴埋め。
SQLで行っている処理の内容。
テーブル設計候補キーの列挙。列の追加とその理由。
目的に対するテーブルレイアウトの変更。
その他その時に応じて・・・

 といったような感じです。
 ということで、午後Ⅰは4問から3問選択ですから、『データベースの基礎理論』、『SQL』、『テーブル設計』の問いに力を注ぐのが合格への固い方法です。しかしながら、ここ何年かはこの傾向は崩れないながらも、例年にないような出題が相次いでいます。このパターンに沿って勉強すると共に、関係のある本を読んだり、SQLであればOracleマスター Bronzeを取得したりして、幅広くデータベースの勉強をしておくようにするとよいでしょう。

 また、情報処理技術者試験のどの科目でも共通で言えること、『午後Ⅰは時間との勝負』はここでも健在です。問題を解く順番をミスしたり、分からない問題が出題されると焦って、時間配分を乱し、崩壊している方も多いようです。私の作戦ではありますが、午後Ⅰでは25分/1問の配分で問題を解くように練習してください。
 25分で解けなかった問題は途中でも飛ばして、次の問題に進みます。1問終わるごとに「時間的に、今どれくらい負けてる/勝っている」ということを把握して、1時間15分後にとりあえず全問手をつけた段階で、余りの15分の使い方を考えます。


午後Ⅱ対策

 午後Ⅱの出題傾向ですが、アプローチは違うとはいえ、基本的に「データモデリング」に関する問題が出題されます。出題内容は、情報処理技術者試験の中では実践的なものになっている気がします。机上の勉強でももちろん技術を習得することはできますが、実際の開発現場で要件定義、画面、帳票、データベース設計を見ると、理解が早まることは間違いないでしょう。
 合格するためには、データモデリングの本を読んでおくのも強みになるでしょう。
 また、問題を解くのには間違いなく『国語力』が必要です。つまり、問題本文から要件や制約を引っ張り出し、解答用紙を埋めていかなくてはなりません。解答には一切手をつけずに、2時間中1時間をかけて問題文を理解してもよいと思います。(私はこの方法です。)
 ただし、最初に「設問」は読んでおくようにしましょう。長い本文から「ここ怪しい!」というような察しがつくようなります。


受験を終えて

 1回目の受験より、2回目の受験の方が手応えがなかったため、落ちていると確信していて、自分で合格発表を見ることはありませんでした。すると知人が「受験番号は?」というので、受験票を渡し、代わりに見てもらったところ、「受験番号あったよ」の一言・・・。
 思わず、「うそーっ!」と叫び、自分の目で確認せずにはいられませんでした。

受験番号一覧 【 クリックで拡大 】
受験番号一覧

成績照会 【 クリックで拡大 】
成績照会

 上記の成績照会のイメージを見ていただければ分かりますが、落ちていると思っていたのにも関わらず、予想外の高得点。受験した方は分かると思いますが、例年にない出題形式だったので、合格ラインが下がったのでしょう。
 合格証書は以下のような封書で送られてきます。

 封筒
封筒

同封されている注意書き
注意書き



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