取りたい資格の見つけよう
「今後のために何か資格は取りたいんだけど、いい資格が見当たらない」「会社で何か資格を取れと言われている」などという声は、私の周りでも少なくありません。
そもそも、資格取得が目的になっているなら、「本末転倒」という印象も拭いきれないのですが、そんな人でもどうせ取るなら今後の役には立てたいと思っているはずです。以下の項目を参考に、取るべき資格を見つけてください。
周りの人が持っている資格を調べる
まず社会人であれば、同じ部署の社員や同期社員が、どのような資格を持っているのか聞いてみましょう。学生であれば、将来就職したい企業の保有資格を調べるのもよいでしょう。その結果、保有している人数の多い資格は、取得するメリットがあると考えてよいでしょう。 一般的なIT企業で言えば、まずは「基本情報技術者」や「初級システムアドミニストレータ」を取るのが王道でしょう。その後、各ベンダ試験を受験して、レベルアップしていきましょう。学生の時にベンダ試験を受けるのは、金銭的にかなりきついものがあります。勉強しておくのはよいことですが、必ずしもベンダ資格にチャレンジする必要はないでしょう。もう一つの切り口としては、身近な憧れの人物が保有している資格を受験してみるのもよいでしょう。私の場合、入社直後からお世話になっている大先輩が「アプリケーションエンジニア」を持っていたため、「いつかは自分も」と思い勉強し、数年かけてやっと取得できました。結果、少しだけ先輩に近づけたような気がしています。
今では、尊敬する先輩方の誰より、「資格の数」だけは勝るようになってしまいました。
本屋に行ってみる
私がLPICを取った時には周りに資格保有者もおらず、知名度もあまりなく、たまたまネットで存在を知り、受験をしました。先述した「周りの人が持っている資格を調べる」手段も有効なのですが、どうしても選択の範囲が狭くなってしまいがちです。それを防ぐためにも、本屋の資格コーナーに足を運び、色々と見てみることは重要です。 「こんな資格もあるのか」と色々な本を見ていると、自分の勉強しなくてはならない資格が見つかったり、興味のある分野が見つかったりします。資格のためだけでなく、一般的な「情報収集」として、定期的に本屋に行くことをお勧めします。また、IT業界に勤めているからという理由で、IT関連の資格を取るだけでよいと思うのは間違いです。IT技術者とは言え、簿記の知識、法律の知識など、色々な知識が求められています。 まずは「資格ガイド」のような、色々な種類の資格を網羅している本を見て、広い視野で自分のスキルパスを検討してみるのもよいでしょう。