資格とお金

 資格を取得することと、お金というのは切っても切れない関係にあります。
 例えば、受験料・テキスト代・会場までの交通費など経費としてかかるお金もあれば、報奨金・資格手当てなど入ってくるお金もあります。
 そんな前提に立って考えると、やはり「出ていくお金は少なく」「入ってくるお金は多く」と思うのが本音だと思います。そんな願望を叶えるとまではいきませんが、極力近づけるためのテクニックをご紹介します。

ポイントを貯めて、次の資金にする

 一般の買い物に比べると還元率は低いものの、書籍の購入でもポイントがつくものがあります。
 例えば、JR東日本のVIEW Suica。大きな駅やルミネなんかでは、Suicaで書籍が買え、使った金額分をクレジットカードでSuicaにチャージすれば、ポイントは通常の買い物の3倍つきます。(宣伝ではないので、詳しくはVIEW Suicaのページを)
 また、大型家電量販店では、書籍にも3%ポイント還元するなどのサービスがあります。新しい本でも、ちょっと手間をかければ少しだけ得することができるのです。

 その得した分を次の資格の資金にあてる、このサイクルが理想的です。


使い終わった本を売って、次の資金にする

 「売る」と言っても、「古本屋に売る」「オークションに出す」という2つの方法があります。実験として、ある資格のテキストを売りに出してみたのですが、古本屋よりもオークションの方が高く受ける傾向がありました。
 古本屋では、よくて500円程度の買取のものが、オークションでは諸経費を差し引いても、その2~3倍で売れました。
 どちらで売るにしても、本の状態が良くなくては話になりません。もし売ることを前提にするのであれば、書き込みや折れ、汚れなどがないように注意しましょう。


図書館を利用して、テキスト代を抑える

 『図書館』と言うと、普段利用されない方は、『古い本しかない』『汚い』などと感じていることも多いようです。実際、私も以前はそんな考えを持っていました。しかしながら、最近の図書館は違います。最新のCDや本なんかも揃っているのです。ただし、これらを利用するには、必ずと言っていいほど予約が必要です。
 人気のある本は図書館に並ぶことなく、予約者の手から手へと渡っているのです。最寄の図書館について調べて、検索機能を使ってみると、思いのほか読みたかった本があるはずです。


中古の本を活用して、テキスト代を抑える

 中古の本といえば、Amazonやブックオフなどを利用しています。情報処理試験の対策本は毎年発売されているのですが、そうそう毎年内容が変わるわけではありません。特に、高度試験になればなるほど、毎年買い揃える必要は低くなってきます。


過去問題集はネットから

 資格のテキストを大きく分けると「テキスト系」と「過去問(問題集)系」に分かれます。
 勉強を始めるのであれば、「テキスト系」の入手は必須なのですが、情報処理試験の過去問は色々なサイトで提供されていますし、色々なサイトでその解説もされています。時間に余裕があれば、それで十分です。


無料講座を受講する

 いくつかのベンダ資格では、受験者獲得のために、無料で試験対策講座を実施しているものもあります。受験の際には、主催しているベンダのサイトをチェックしてみてください。


標準報酬月額を気にする

 資格を取得しても、得るお金ばかりではありません。資格の報奨金からは税金が引かれることもあるでしょうし、資格の報奨金は会社からもらう「報酬」であるため、その人に課される税金計算の対象になります。そこで重要になる考えが「標準報酬月額」です。
 標準報酬月額とは、その人に課す保険料(税金)を計算するための元の数値です。基本的には報酬が多い人に、多くの税金が課されるようになっていますが、この算定となる「報酬」というのは、その人の4月、5月、6月の平均の収入です。つまり同じ年収でも、4、5、6月の収入が違えば、課される税金の額も変わってくるということです。
 資格を取得するのは4、5、6月でも構いませんが、報奨金の申請をする際には、4、5、6月以外にすることをお勧めします。


ハロー効果(直近効果)を利用する

 ハロー効果(直近効果)とは、人を評価する際に犯しやすいミスで、評価のタイミングからより近い被評価者の行動を、重視して評価してしまうものです。
 例えば、評価期間中にずっとそれなりに仕事をこなしてきた人でも、評価の直前にちょっとしたミスをしてしまうと、評価者から見て、被評価者の仕事の品質が期間を通してイマイチに見えてしまうものです。
 これを逆に利用すれば、評価の直前に「いい印象」を与えることで、評価期間中全ての印象を上げることができます。資格を取得する際にも、評価期間の終わりの方に取るほうがメリットが大きく、給料のアップに直結しやすいでしょう。



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