本番での時間配分を始めから意識する

 色々な試験の勉強をしている人はよく見かけますが、話をしてみると「試験に関しての情報」を知っている人はそう多くはありません。例えば、以下のような情報がそれにあたります。
  • 試験の合格率を知っているか?
  • 試験の合格点、採点方法を知っているか?
  • 試験の開始時間、終了時間、試験がいくつかのセクションから成る場合、各時間を知っているか?
 私が何か試験の勉強を始める際には、まずこれらの情報を必ず覚えます。その上で実際の勉強に入るようにします。恐らくほとんどのテキストでは、これらの情報はテキストの始めの方に記載されているはずです。そのことからも分かるように、勉強の前には必ずこれらの情報を覚えてください。
 そして、どういう道をたとって行けば、合格という道にたどり着けるか、イメージしてください。
 皆さんの受験する資格が、合格率80%の時と10%の時、内容が同じだとしても勉強のアプローチ方法は何かしら違いますよね?

 すこし前置きが長くなりましたが、この章でお伝えしたいのは、TOEICでは時間配分が大事だということです。恐らくTOEICで500点くらいを取れる方たちには、毎回最後まで問題を解き終えていない方も多いのではないかと思います。
 そういう方たちは以下の時間配分を参考に、まずは各章・各問をどのくらいのスピードで解いていかなければならないか意識してください。

時間配分

 Listening Section(紫部分)は、ナレーションに沿って進めていけばいいだけで、特に時間を意識する必要はありません。まず着目すべきは、 Listening Sectionの前にあるピンクの1分30秒です。受験者が問題用紙に貼ってある封用のシールを破ってから、実際に問1が流れるまでには、最大で2分の時間があります。
 実際にはPart1に関しての説明が男性の英語でたんたんと流れている時間です。ただ、この内容は公式問題集と変わりはありません。つまり、公式問題集の経験も含めて初めての受験でない人は、聞くまでもない内容です。

 よって私はこの時間を「Part 5」の解答に充てています。

 「そんなことをしてはまずいのでは・・・?」と思う方がいるでしょうか?そんなことはありません。極端な話を言えば、Listeningのナレーションが流れている間、一切耳も貸さず、120分全ての時間をReadingに充てても何も問題はありません。(ダメだという試験ルールはありません)
 また、「でもその1分30秒で、予め10枚の写真に目を通しておいた方が・・・」と思う方もいるかもしれません。その必要はありません。せいぜい1枚目だけで十分です。というのも、10枚の写真を見て覚えることができますか?また、写真10枚分の想定される質問を1分30秒で挙げられますか?恐らく、物理的に無理です。

 試験全体の時間配分でいうと、5章と6章をいかに乗り切り7章に突入していくかが全問解答への鍵になります。まずは上記時間配分を守った上で、飛ばす問題は早めに見切りをつけて適当にマークし、7章が終わった段階で戻ってくるレベルでいいと思います。
 5章よりも6章が、6章よりも7章が問題の難易度が高いというテストではありません。7章まですべて一度は見て、解ける問題を解き正答率を上げることが、スコアアップへの近道です。


全問解ききれない・・・

 私もそうですが上記テクニックを駆使したとしても、毎回15問ほど解ききれずに時間制限を迎えてしまいます。ただ、高得点者に聞いてみたりインターネットで調べてみるとどうやらそれはそのままでいいようなのです。
 逆に900点や800点にも届かない状況で、全問解き終わるのは大部分を「勘で色塗りしている」という解釈のようです。ということは600点から700点を目指す私たちは全問解けないのが当たり前だと思うべきです。本番は残り時間を意識するのはもちろんですが、それに気を取られることなく、解けなかった15問は潔くCで塗りつぶすくらいの覚悟を持ちましょう。



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